設立のごあいさつ
2010年10月、競走馬ビッグゴールド号が94戦13勝という立派な競走成績を残し
10年もの長きに渡る競走生活を無事に終えて引退をしました。
現役時代のビッグゴールドをたくさんのファンの人たちが応援してくれました。
私たちもそんなビッグゴールドの大ファンの一人であり、縁があって、この度引退後の
ビッグゴールドを引き取らせていただくことができました。そしてこれからのゴールドの
馬生を見守るため「ビッグゴールドサポーターズクラブ」を設立させていただきました。
私たちがビッグゴールドの応援を始めるようになったのは、年明け3歳時に出走した
重賞のシンザン記念と、きさらぎ賞で2着と3着になった頃からです。
この頃の私たちはふたりでよく競馬場に足を運んでいて惜敗続きながらも頑張っている
ビッグゴールドがとても気になる存在となり応援するようになりました。
ビッグゴールドは、皐月賞 ~ 日本ダービー ~ 菊花賞というクラシック3冠レースの
すべてに出走しました。同期には、アグネスタキオンやジャングルポケット
マンハッタンカフェにクロフネやダンツフレーム、ツルマルボーイなど多数の活躍馬が
おり、近年最強世代のひとつといわれていました。
そして、ビッグゴールドも明け4歳の中山金杯で、待望の重賞初制覇となり、この時応援
していた私はうれしくて、その場で家内に電話をしたことを今でもよく覚えています。
その後は骨折やケガなどもあり心配していた時期もありましたが、7歳の春に見事に復活し
オープン特別レースを連勝した勢いで臨んだあのGⅠ天皇賞・春で2着に激走したのです。
東京競馬場で応援をしていた私たちは、予想外の結果に静まり返っていた場内で、人目も
気にせず大はしゃぎをしていたものでした。
翌年8歳となったビッグゴールドは、GⅠ天皇賞・春を最後に中央競馬を引退し一度は
乗馬になることが発表されましたが思いがけずに地方の金沢競馬で現役復帰となりました。
移籍直後は、2連勝するなどの活躍を見せてくれましたが、その年の11月から足の故障の
ため、1年以上の長期休養になりました。このときの私たちはビッグゴールドが9歳という
年齢のこともあり、もう現役は無理だろうと正直あきらめていました。
どこかで無事に生きていてくれればとさえ思うようになり、最後まで追いかけなかった
ことをすごく悔みました。そんなときにビッグゴールドは10歳にして見事に復活して
くれました。このときの驚きと喜びの気持ちは涙を抑えることができないくらい感動のもの
でした。
それからの私たちは、ビッグゴールドが出走するときには何度となく金沢競馬場へ応援に
行きました。決して得意ではなかったはずのダート競馬で、脚部不安や年齢的な不安もある
なか、それでも最後まであきらめずに頑張って走っている彼の姿を見るたびに現役引退後の
将来を見守ってあげたいという思いがどんどん強くなり、引退後の
引取りを申し出たところ馬主さんと調教師さんのお計らいによりその願いが叶ったのです。
あらためまして、これまでビッグゴールドに関わって下さったすべての関係者の皆さんと
ファンの方々に深く感謝申し上げます。
そして、頑張ってきたビッグゴールドが引退後も元気に暮らしていることをたくさんの方々
に知っていただき、これからの馬生を応援していきたいと思っています。
ずっとビッグゴールドのファンだった方、初めてビッグゴールドのことを知った方
この会の趣旨にご賛同をいただいた方、そしてこれからの ビッグゴールドの馬生を応援
していただける皆さんのご参加を心よりお待ちしています。
発起人 岡 本 義 徳
朋 子